エリック・クラプトン 12小節の人生

 

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この冬、音楽映画が続きます。
第2弾はエリック・クラプトン 12小節の人生
クラプトンの生い立ちから現在までを
彼自身の言葉で語るドキュメンタリー映画。


実際に残っている写真や映像と
クラプトン自身が語るナレーションで作られていて
時々、観ている私たちも苦しくなるほど赤裸々。
幼かった頃、母親から受けたことはトラウマとなり
孤独感が彼を音楽へと導いていきます。
ギターは全くの独学というから驚きです!


有名になり、世界に名前が知られても
お酒やドラッグに溺れ、女性との関係など
決して褒められることはない私生活。
でも音楽だけが彼を支えていた・・・
後半、息子コナー君との突然の別れと
そこからの再生は、もう涙なしでは観れません。


何度か日本でのコンサートを観てますが
こんなにも深い苦しみを抱えていたのか・・・
「神様」と呼ばれる彼の心の内があまりに率直に
語られていることに正直驚きました。
おそらく全てをさらけ出すことで
自らを浄化させているのかもしれません。


コナー君の死後、作られた
「TEARS IN HEAVEN」の歌詞です

 

TEARS IN HEAVEN

もしも天国で出会ったら
君は僕を覚えてるだろうか
もしも天国で出会ったら
昔のままだろうか
僕は強く生きなければ、生き続けなければ
なぜなら天国は僕がいるべき所ではないとわかっているから

もしも天国で出会ったら
君は手を握ってくれるだろうか
もしも天国で出会ったら
君は僕を支えてくれるだろうか

時は君を落ち込ませ、神の前にひざまずかせる
時は君の心を打ち砕き、神に祈らせる

扉の向こうにはきっと安らぎがある
そして僕は知っている
天国にはもう涙など存在しないと

もしも天国で出会ったら
君は僕を覚えてるだろうか
もしも天国で出会ったら
君は昔のままだろうか
僕は強く生きなければ、生き続けなければ
なぜなら天国は僕がいるべき所ではないとわかっているから

                    訳 S.K. 



クラプトンを知っている人もよく知らない人も
一人の孤独な男性の挫折と再生を
彼自身の言葉で、歌で、映像でご覧ください。
「人間再生」として価値のある映画と思います

 



 

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ボヘミアン・ラプソディー

 

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ロックバンド「クィーン」の結成から
絶頂期までを描いた「ボヘミアンラプソディー」
一言で言うなら「青春映画」でしょうか・・・。
当時友達が「フレディ、かっこええわぁ〜!」と
音楽雑誌を恋人を抱くかのように
大切に持っていたことを覚えています。


映画では主演のフレディがパキスタンからの
移民で差別を受け、宗教の違いや容姿など
たくさんコンプレックスを抱えもがき苦しみながら
必死に生きていたことがとても率直に描かれています。
次々と生まれる楽曲は、まるでその不安を
かき消すかのよう・・・。


映画ラストシーンの巨大なライブエイドのシーンは
多くの人が語っているように本物の映像?
と見まごう、ドキュメンタリーのような迫力で
まさに圧巻です。
会場のウェンブリー・スタジアムはこの撮影のため
イギリスの空軍基地にわざわざ作ったそう!
すごいですね、国家プロジェクト!?


個人的にはフレディの彼女役に
「シングストリート」のルーシー・ボイントンが
配役されていて微笑ましく観てしまいました。
(シングストリートの記事です)


2度3度とリピーターの観客も多いそう。
ロックの好きな人も興味のない人も
クィーンを知っている人も知らない人も
4人の青年が世界の中心にいた時代を
大画面でぜひご覧ください。










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秋の三渓園


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紅葉を見たい!と思い立ち
三渓園に行って来ました。


横浜の実業家、原三溪が明治時代
製糸貿易で財を成し建てた日本庭園と
その後京都や鎌倉・白川郷などから
数々の建築を移築して作られています。


大変広い敷地には、美しい日本庭園と
点在する江戸後期から明治・大正の建築が
とてもシックで外国からの方も多く来ていました。
四季折々の自然も楽しめて
初夏には蛍も見れるそうです。


移築された茅葺の合掌造りの家では
囲炉裏に薪がくべられパチパチと音と匂いに
なんとも言えない安らぎを感じます。


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ぐるりと一周して歩き疲れたところで
「三渓園茶寮」でお茶を。
おだんごが美味しくて美味しくて!!!
あまりの美味しさに「みたらし」「大根おろし」「あんこ」
「のり」・・・と何本もいただいてしまいました(笑)



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今では周辺に工場やモールなどが立ち
都会の孤島のようになったこの一角。
でも、原三渓の志をしっかりと引き継ぎ
今に残しているオアシスのようなこの場所は
とても静かで心地よい空気が流れていました。



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      もみじはこれからが見頃のようです










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アルヴァ・アアルト展


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葉山にある神奈川県立近代美術館で
「アルヴァ・アアルト展」を観て来ました。



北欧文化に関して私はあまり詳しくないのですが
シンプルな家具やインテリアは温かく人間味があり
自然との調和を感じます。
アアルトは建築家であり、照明や家具などインテリアも
数多く手がけています。
私たちが現代、普通に目にしている家具も
アアルトのデザインしたものも多く
いかに普遍的で人間的なデザインを追求したか
今回の展覧会では感じることができました。



美術展ではアアルトの家具に実際に触れたり
触ったりできる部屋があります。
椅子の座り心地、背もたれや座面の傾斜など
とても人体に配慮された設計と、木のぬくもり、
あたたかさを感じます。
 


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         自由に椅子に座れます
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      照明も数多くデザインしています
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このイッタラの花瓶、アアルトとは知りませんでした(汗)
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今、おしゃれで素敵な椅子は沢山あります。
でも、老若男女・背の高い・低いに関係なく
万人に心地よい椅子や家具って・・・?
アアルトの人に寄せる優しい思いが
建築となり、家具となり、人を照らす照明となり
部屋を飾る小さな花瓶となる・・・
人間主体の北欧文化に
改めて敬服した一日でした。




神奈川県立近代美術館葉山では
11月25日までの開催。
その後、名古屋美術館
東京ステーションギャラリー
青森県立美術館を巡回予定。



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 小雨模様でしたが夏とは違う、静かな葉山の海でした







 


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華氏119


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マイケル・ムーア監督の最新作「華氏119」
「なぜドナルド・トランプが大統領になれたのか」
アメリカ社会の懐に入り
市民それぞれの「声」を伝えてくれます。


辛辣なドキュメンタリー映画を作って来た監督。
今回はいつものアポなし取材・突撃!といった
過激なものは少なく、どちらかというと
粛々と人々の現状を伝えています。


ムーア監督は2年前のアメリカ大統領選前に
トランプ氏の大統領誕生を予言しました。
これは彼がラストベルト地帯という、アメリカでも
最も失業者の多い貧困層がいる地域の出身者で
見放された人々の心を肌で感じていたからです。
この地域の人にアプローチした人は驚いたことに
トランプ大統領が初めてだったようです。


2年前と同じよう、おそらく今回の中間選挙も
ラストベルトの人々は同じ選択をするのでしょう。
ではもう今の状況を変えることはできないのか・・・?


前回の選挙ではアメリカ有権者3億人のうち
1億人もの人が棄権しています。
彼らは保守党も民主党もどちらにも失望し
協力できないと投票しませんでした。
彼らにムーア監督は訴えます。
「支持する政党や人物がなくとも、
支持しない政党ではない人に投票するのも
立派な投票である。」
と。


小さな希望として、若い女性やLGBTの人たちが
行動し始めている姿を取り上げ、まだ希望はある・・・
とムーア監督は言っています。
だからこそ「選挙へ行って投票しよう!!」と。


豊かと思われ、世界のリーダー・強い国アメリカは
実はとても脆く、不安定で、ほんの一握りの人たちに
支配されている・・・
対岸の火事ではないように思います。



 




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和のティータイム


 

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少し前ですがお彼岸の頃、益子へ行きました。
ちょうど作家さんの個展が開催されていて
素敵な器との出会いが・・・。


石川哲平さんという新進気鋭の陶芸家さん。
とても感じの良いフレンドリーな方で
丁寧に作り方など解説してくださいました。


作品の説明を聞きながら
私の目にとまった器は光沢のある和皿で
印判の美しい模様が特徴。
つやといい手触りといい、とても温かみがあり
「これはスコーンに合う!」とひらめきました。


2枚買い求め、早速スコーンを焼いて
さてティーカップをどうしよう・・・・?
磁器のカップは合わなさそうですし
和のカップは我が家にはありません。
そこでひらめいたイギリス「BURLEIGH」のティーカップ!
ぽってりとした藍色の陶器なので並べてみると
なかなかいい感じです。
 


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最近は、民芸の陶器を使ったティータイムも
注目されています。ほっこりと温かみのある器は
秋のティータイムにぴったりですね。


作家さんの熱い思いが伝わってくる器で
秋の時間を過ごす幸せ・・・
やっぱり「手しごと」は人の心に染み渡ります。



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益子近くの城山公園の彼岸花群生・幻想的な光景でした




紅葉シーズンがやって来ます。
益子では陶器市(2018年11月2日から5日まで)も開催。
ご自分だけのお気に入りの器を見つけに
行ってみてはいかがでしょう。
おしゃれなカフェやパン屋さんなど
楽しみ方いろいろです♪
     
 








 

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ホームリーなB&B ティールーム編


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Peacockティールームは「TOP TEA PLACE」を受賞。
街のランドマーク的存在はいつも賑わって
老若男女皆さんお茶とおしゃべりに夢中です。
メニューの種類も一般的なティールームとは一線を画し
とても豊富。紅茶の種類もあまりにたくさんあって
選ぶのが大変・・・(汗)
HPにはこんなメッセージが書かれています。



We offer cream teas, hot dishes, salads and sandwiches
all day, and all freshly prepared to order. 
It’s not ‘fast food’ and sometimes, especially busy days
in the summer,there may be a bit of a wait for the food.
It could probably be done quicker, and cheaper,
but it wouldn’t be as good.
Our tea-list is certainly unique – nowhere else in the world
are you offered teas from every continent.

私たちはクリームティー、ホットディッシュ、サラダ、
サンドイッチを終日ご用意しています。
それは「ファーストフード」ではないので、
時には、特に夏の忙しい日には、
少し待っていただくかもしれません。
より速くより安くご用意することができるかもしれませんが
あまり良いことではありません。私たちのティーリストは
確かにユニークです ー あなたは世界中のどこにいても、
すべての大陸のお茶を召し上がっていただける場所は、
ここ以外に世界中のどこにもありません。




「ファーストフード」では得られない温かさと安らぎ・・・
ティールームのハートを見せてもらったように思います。



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       サンドイッチも美味しかったです!

 
 
この日はサンドイッチとスコーンをオーダー。
前日のウェルカムティーではキャロットケーキと
コーヒーウォルナッツケーキをいただき
どれも素朴で美味しかったです!
 


「Ely」の駅から歩いて行くこともできるようですので
大聖堂を見た後でゆっくりとお茶時間を
楽しんで行かれると良いでしょう。
ティールーム隣にはアンティークセンターもありますよ。



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ホームリーなB&B 朝食編

 

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B&BPeacockの朝食編です。
優雅なお部屋で一晩過ごした後
お楽しみはbreakfast=朝食です。


階下にはティールームの部屋がいくつかあります。
メインのティールームとは別の小さめの部屋に
朝食は準備されていました。


赤いチェックのクロスにビンテージの陶器が
セッティングされています。
スターターのこちらはヨーグルト。
カクテルグラスにたくさんのフルーツが
美しく配されています。
まさに空腹を断つ=breakするにふさわしい
胃に染み渡る美味しさです!


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  グラスにはミューズリーとヨーグルトとフルーツと


いくつかの朝食メニューから選べて
1日目は私はサーモンを、2日目は
オムレツとティーケーキをお願いしました。

 
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            こちらティーケーキが実に絶品!!

 

想像していた田舎のB&Bのメニューとは違う
洗練されたメニューで正直ホテルのようで驚きました。
でも、洗練されたメニューをビンテージ食器や
チェックの素朴なクロスの上でいただく・・・

インテリアは使い古されたオーブンやカトラリー・・・
そこに「ホームリー」さを感じずには入られません。

 

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次回、ティールーム編へ続きます!









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ホームリーなB&B インテリア編

 

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昨年のイギリス日記が続きます・・・。
ケンブリッジの近く、Elyという町には大きな大聖堂と
町のランドマークといっても過言ではない
ティールーム&B&B「Peacock」があります。


こちらのティールームは、オーナーの
ジョージさんとレイチェルさんご夫妻が2006年
ご自宅をティールームに改装されました。
現在はB&Bも併設され、せっかくなので
B&Bへも宿泊することにしました。


この日はオーナーご夫妻は
おばあちゃまの100歳のお誕生日会でお留守。
お会いしたかったのですが仕方がありません。
3時頃着くと、お店の方が
2階のお部屋に案内してくださいました。


すると・・・
応接・寝室・バス付きのスィートは
雑誌Country Livingに出てくるような
古いもの・上質なものを上手に配置しながらも
温かい家庭的な雰囲気もあり、とても心地よい空間。
美しく整えられ、大人の美とセンスあふれる
素晴らしいお部屋が広がります。



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こんな素晴らしいセンスの持ち主は・・・
ますます興味を持って、HPを見てみると
こんなことが書かれてありました。


Welcome to Peacocks. We are a family business:
we set up the tea-room in our home overlooking the river
nearly ten years ago. Starting with just one room
and the pretty front garden, like Topsy it ‘growed’,
taking in first our family kitchen, and then the hall.
So, if it has a homely feel to it there is a good reason for that.



ピーコックへようこそ。
私達は家族で経営しています。
私達は10年近く前に川を見下ろす自宅に
ティールームを開きました。一つの部屋と
美しい正面の庭園から始まり
Topsyのように成長しました。
最初は私達の家族のキッチン
そしてホールを取り入れました。
ですのでもし家庭的とお感じになるのでしたら、
そのような理由からでしょう。



「homely」
・・・温かくて素敵な表現ですね。
イギリスでは「家庭的な、素朴な、質素な」
という良い意味で使われます。
(注 アメリカでは不器用・野暮ったいという意味)
完璧に整えられているのですが
素朴で温かみもあるこのバランス感覚。
おそらくオーナーご夫妻が、お客様に
心地よく過ごしてほしいという気持ちが
しつらえの根っこにあるからなのでしょう。



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      受話器のような美しい水栓・・・
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          バスルームの窓です




   窓からは川とボートと白鳥たちがのんびり〜♪
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あまりに内容盛りだくさんなのでピーコック編は
次回へと続きます・・・・。どうぞお楽しみに♪




 



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追想

 
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イギリスのブッカー賞受賞作家
イアン・マキューアンの原作を映画化した「追想」
主演のシアーシャ・ローナンはアカデミー賞に
何度もノミネートされていますね。


舞台は1962年のイギリスのドーセット。
二人の若者の短い結婚生活の
出会いから別れまでが描かれます。


まず映像が美しい!
舞台となっているドーセットのチェジルビーチは
以前訪ねたことのある場所です。
本当にあの映画のとおり静寂で
波の音と砂利の上を歩く音しか聞こえない・・・
実際、自販機も看板も何にもない本当に美しい所。
その風景に鮮やかなブルーの衣装のシアーシャと
体にフィットしたネイビーのスーツを着たビリーが
浮かび上がり、話は展開していきます。


結婚式を終え、宿泊のホテルの一室では
二人の緊迫した会話が、回想と共に描かれていく・・・
幸せなはずの二人がなぜ?その理由が少しずつ
明らかになっていきます。


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この映画を観て、改めて性教育について
考えさせられました。
1960年代、まだオープンでない時代
似たようなことはいっぱいあったのでは・・・?


たまたまフランスの性教育実情みたいな
TV番組があり、実物人形?のようなもので
ありのままをきちんと教えていました。授業は
どうやって自分たちが生まれてきたか・・・。
「パパとママが出会ってお互い愛を感じて好きになる」
ここから始まります。(大事なことです)
そしてお互いが好きでなければ
してはいけないとはっきり言っています。
コンドームの付け方も男女共に模型を使って実習。
性病やいたずら、性暴力に合わないためにも
自分を守ることを教えるそうです。
コンドームは学校の自販機で購入できるそう。


私の時代には男女別々に
生理と妊娠の仕組みみたいなものしか
教えられなかったように思います。
本当に世界一受けたい授業です。
当時このような授業があったなら
「追想」のカップルの運命は違っていたことでしょう。


個人的には後半のその後のシーンは必要なかったと・・。
あれがなかったらアカデミー賞ものかも?
調べたら原作にはないそうでやっぱり・・・!
原作を読んでみようと思った心に残る映画でした。


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    このドーセット小石のビーチ(Chesil Beach) 
 ザクザク歩く音も石のベージュグラデーションも素敵



夏は子供向けのものが多い映画館ですが
大人の観るべき数少ない美しい映画です。

   




 

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