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ニキ・ド・サンファル展


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国立新美術館で開催されている
ニキ・ド・サンファル展へ行ってきました。


たまたま見たテレビ番組で
作品へ向け銃を打ちながら
自分のアートを完成させていく姿がとても印象的で
いったいこの人はどんな人なのか・・・
ニキ本人にとても興味を持ちました。


フランス人貴族の父親とアメリカ人の母を持ち
裕福ではあるけど孤独な少女時代を過ごしたニキ。
作品の多くはニキの苦しみや葛藤が
とても強く感じられるものです。
その苦しみの原因は "女であること"。
それは男尊女卑の古い社会や
父親から受けた暴行も要因かもしれません。


雑誌ヴォーグなどのモデルを経て
自分の表現をアートに見いだし
結婚・出産・子育て・離婚を経ながら
次々と生み出される作品は
圧倒的な力と色彩・テーマ性を持ち
唯一無二のものとなります。


彼女のすごいところは
その表現方法に固定概念のないところ。
今回の回顧展では
彼女が実弾を撃ち完成させる「射撃絵画」
当時の映像で見ることができます。
凛とした眼で狙い打つ姿は実に美しい。


プラスチック人形や石膏・鏡・石など
あらゆるものを使い、自分の心を吐き出すように
立体構築してゆく・・・
美しい外見の内にある
あふれる情熱や男性社会への反発など
ニキの心がそのまま作品へ投影され
女性讃歌・人間讃歌へと作品は変化してゆきます。


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そう・・・ほんの半世紀程前
女性は男性の庇護のもと
生きることしかできなかった・・・。
ボーヴォワールや
「ウーマンリブ=Women's Liberation」運動など
先輩たちが声を上げ、社会と闘ってくれたからこそ
今の私たちがあるということを忘れてはいけない・・・
そんなことを感じた秋の一日でした。


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 国立新美術館は少し紅葉が始まっていましたよ


ニキ・ド・サンファル展
2015年12月14日(月)まで
国立新美術館にて開催








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