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わたしは、ダニエル・ブレイク

 

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ケン・ローチ監督最新作
「わたしは、ダニエル・ブレイク」
ヒューマンな作品を撮り続けるケン・ローチが
引退を撤回して作りこの作品で
カンヌ国際映画祭バルムドール賞を受賞しました。
この映画には驚くべき「イギリス」が描かれています。


ニューカッスルに住む大工のダニエルは
心臓病をわずらい休職中。
そこへ、近くに引っ越してきたシングルマザーの
ケイティと幼い子供二人と出会い
仕事もなく貧困にあえぐ家族を気遣い助けながら
交流が深まっていきます。


ところがそんなダニエルにも
国の理不尽で容赦ない制度が生活を脅かし始め
ついには、信じられない結末へと・・・。


ケン・ローチ監督は弱者に寄り添った
作品を撮り続けていますが
80歳となり引退を表明してました。
が、この作品をつくるため引退撤回。
イギリス社会の矛盾だらけの制度に
猛烈にアプローチしています。


ダニエル自身、働きたくても心臓病で
ドクターストップ。日々、役所へ
休職手当の申請に行きますが
理屈の通らない扱いを受けます。
仕方なく役所の言う通りに行動し
それは彼自身を追い詰めていくことに・・・。


「ゆりかごから墓場まで」とその昔、
私たちが習ったイギリスの福祉社会は
今はまぼろしとなっていました・・・。
キャメロン政権が福祉予算を大幅にカットしたことで
繁栄はしましたが、それは弱者を理不尽に
切り捨てる社会へと変わっていたのです。
だからこそあれほど経済が発展していたのですね。


矛盾だらけの世の中でも
どんなに厳しい現実の中でも
人と人は助け合うことがちゃんとできる・・・。
人間の価値とは尊厳とは何か・・・。


ケン・ローチ監督は社会の矛盾を
バッサリとえぐり出しながらも
そこで生きる「人間の尊厳」を
とてもあたたかく、尊敬をもって描いています。


ぜひご覧ください!

 


 




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