映画

オードリー

 

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コケティッシュで気品と愛らしさを持ち
誰からも愛されるオードリー・ヘプバーン。
彼女の人生を当時の映像や写真、近親者の
インタビューなどでまとめられた映画「AUDREY」
 
 
息子さんのショーンや共演者グレゴリー・ペック
監督へのインタビューはとても興味深く
まさに人間オードリーを描いた作品でした。
 

小学生の頃、日曜洋画劇場で
初めて観た「ローマの休日」のオードリー。
最後のシーンで「どうして2人は結婚しないの!」と
本気で私は父に抗議してました・・(汗)
 
 
この映画は女優としてもがく半生と
人道活動に自分の活路を見出す晩年を
当時の8ミリフィルムや写真、共演者や監督などの
証言などで構成されています。
 
 
晩年、パートナーのロバート・ウォルダースとの
平穏な日々と、人道支援という新たな道を見つけた
オードリーは女優として一女性として
63年間を精一杯生き抜いた強い女性だったのだと
改めて思います。


ぜひ稀有な、聡明なオードリーに会いに
映画館へお出かけください。
 
 
 
 


 

 

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GET BACK THE ROOFTOP CONCERT

 

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期間限定の映画
「THE BEATLES GET BACK
ルーフトップ・コンサートが
一週間限定で上映されています。
コロナ禍のためその後は配信のみとなるそうです。
(映画館でもっと上映してくれると良いのに…)
 
 
解散する少し前、ロンドンのサビルローにある
アップルレコード本社ビルの屋上で4人が演奏。
その模様を映像化したものです。

 
数々の名曲が惜しみなく演奏され
メンバー達はノリノリで気持ちよく歌います。
興味深いのはサビルローを普通に歩いている
人達の反応。どこからか聞こえてくる音楽に
「ん?なんだなんだ?」と みんな不思議そうに…。
上を見上げると、なんとビルの屋上から音楽が!
 
 
マネージャーが、苦情を受け駆けつけた警察官に
何度も謝罪しながらも、のらりくらりと引き延ばし
少しでも長く演奏させようと試みます。
次第に見物者が増え、音楽がこんなにも人の心を
リラックスさせるのね・・と、やんちゃだけど
ユニークな彼らに思わず笑ってしまいます。
サビルローの街が一瞬時が止まり
ビジネスマン達も楽しんでいました。
 
 
警察が介入して演奏は終わり
その後スタジオでの編集作業になって
ポールやレノンのパートナーも付き添います。
完璧なレコーディングにすべく
4人が話し合い作って行く作業はさすがプロ!
率直に意見を言いながら
より良いものへと作品が昇華していきました。


この時すでに彼らは解散を考えていたようですが
それぞれの恋人や奥さんが見守る中
作品が作られる様子はとてもクリエイティブで
解散前の瞬間を見れたことはとても貴重でした。
 

ビートルズ世代の人も、そうでない人も
楽しめる映画かと思います。


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        みんなエネルギッシュでした!
 
 
 
 
 
 
 

 
 

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ロックダウン・セッションズ


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  クラプトンの指はしなやかに動き美しかったです
 
 
ロイヤルアルバートホールで開催予定のクラプトン
コンサートが、コロナ渦で中止。
虚無感を感じたクラプトンはじめメンバーは
それぞれ家族と暮らしながらも何かできないものか…
自問自答します。ロックダウンから数ヶ月を経て
「自分達でセッションしよう!」と決断。
その模様を映像化したドキュメンタリー映画
「ロックダウン・セッションズ」


 
映画は、ロケ地のcowdray house へ音響機材が
次々と運び込まれるところから始まります。
どの曲を演奏するかを検討し、いよいよ
夢のようなセッションがスタートしました。


中には長くクラプトンと組んでいるメンバーも。
おなじみの曲など次々と演奏される中
「もっとこんなふうに弾いてみよう」など
今、コロナ渦で聞くための演奏方法を話し合いながら
より良い音を見つけていく過程・・。
メンバーの心意気が感じられます。

 
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撮影はイギリス南部にあるマナーハウス。まさに
ダウントンアビーの世界の中でのセッションです。
ところどころでセッションシーンとは別に
周辺のカットをはじめ、庭園で働いている人など
登場するのですが、ある時お屋敷内の階段から
チャーミングな女性が通りかかり素敵な笑顔に
クラプトンもメロメロ…?
後で知りましたが、クラプトンの奥様だそう!
偶然の出来事ですが夢のようなワンシーンでした。
 
 
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このホールの家具を移動させてピアノやアンプなどが
     持ち込まれ撮影が行われました
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             美しいロケ地のcowdray house
 
 
 
クラプトンの飽くなき音楽への探究心。
メンバーへのリスペクト。スタッフへの心配り。
76歳にして、求める音を追求し続けるエネルギー。
今日よりも明日、さらなる高みを目指す様子に
心を揺さぶられました。
 
 
映画館での上映はほぼ終わっていますが
DVDなどで見ることもできると思いますので
ぜひご覧ください。
クリスマスシーズンにもおすすめです!
 
 
 


 



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ミナマタ

 
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緊急事態宣言が解除となり
満を辞してたくさんの映画が公開されていますね。
気になる映画の中選んだ「ミナマタMINAMATA
世界的に有名な写真家ユージン・スミスを
ジョニー・デップが演じています。
両者に興味があったので封切り早々観てきました。
 
 
「LIFE」の報道カメラマンとして活躍したスミスは
第二次世界大戦での過酷な現場を撮影したことによる
PTSDに悩まされ、酒に溺れる自堕落な日々を送ります。
 
 
そこへ長年仕事を共にするLIFEの編集長の計らいで
日本での奇病の取材を撮るため
妻のアイリーンと日本の水俣へ向かいます。
日本の美しいのどかな風景とは裏腹に
隔離され寝たきりで暮らしている人々のことを知り
スミスは報道すべきと撮影を望みますが
異国のカメラマンを受け入れない水俣の人達。
 
 
ですが少しずつ心を通わせ、ついに撮影が始まり
それは「LIFE」から世界中へ発信される
こととなります。
 
 
水俣で起きている現実を伝える義務が
自分にはあるのだと確信していく過程。
そしてスミスの撮影をする姿は、被写体に寄り添い
人間の尊厳を大切にする彼の姿勢が見えます。
 
 
日本人では真田広之、浅野忠信、美波など
エキストラ含め多くの人が出演する中
注目は國村準。多様な映画やドラマに出演してますが
今回はこのチッソの社長役を見事に演じていて
デップとの攻防は鬼気迫るものがありました。


 
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    國村さんの英語は大変美しかったです。


 
私たち日本人はこの当時のことを他人事として
捉えるのではなく、水俣の方達に寄り添いながら
伝えていくことを忘れてはならないと心から思います。

プロデューサーも務めたジョニー・デップの言葉です
「メディアや映画には社会問題を伝える力があり
その力を使って伝えていきたいと思った。
それが自分の夢だった」
 

映画が終わってもしばらく動けなかった・・。
私の映画人生は長いのですが
今までのベスト10に入る、素晴らしい映画です。

 

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   こちらは実際のスミス夫妻のツーショット

 
「写真を撮る時、私は小さなネズミみたいになるんだ。

誰にも気にされないように、目立たないように
自分の存在感を消すんだ。 ユージン・スミス」


 
 
  
 
 
 
 

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アナザーラウンド



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デンマーク映画「アナザーラウンド」
 
 
007でも異才を放ったマッツ・ミケルセンが教師役で主演
どんな映画かしらと楽しみにしてましたが
期待を全く裏切らない素晴らしい人間賛歌です。
 
 
高校の教師4人が日々の閉塞感から抜け出そうと
お酒を摂取してアルコール血中濃度0.05%の状態に
保つことで人生を好転させるというプランを立て実行します。
 
 
お酒の力を借りたことで4人の生活は活気づき
面白い授業や大胆な発想ができたり
普段生徒達から距離を置かれていた関係が
生徒の気持ちに寄り添い、支持されるようになります。
でも、そんな夢心地の生活は長くは続かない。
お酒というものは歯止めがなくなります。
やがて現実が重くのしかかっきて・・。
 
 
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マッツ・ミケルセンはダメな夫&教師役を
見事に演じていて、ある意味親近感が湧くというか
男性ってこーゆー感じよねぇ〜と納得させられたり(笑)
ダンスシーンもあるのですが驚くほど素晴らしい!
俳優の前はプロのダンサーだったとか・・納得です。
色々あるけれどそれが人生、生きたいように生きよう!
おじさん達から勇気をいっぱいもらいました。

 
観客も男性の方が3〜4割ほどいらしてて
幅広い方々に楽しんでいただける良作と思います。
  
 
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 ボートのシーンも印象的。スェーデン美しい国です。
 



 
 

 
 

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ココ・シャネル 〜時代と闘った女


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映画「ココ・シャネル〜時代と闘った女」
今までシャネルを取り上げた作品は色々ありましたが
ドキュメンタリーは初めてで興味津々でした。
 
 
ドキュメンタリーはその人物をある意味裸にします。
強烈な個性を持つシャネルは不遇の少女時代の中
ファッションと出会い、帽子制作・洋服・香水など
次々と事業を拡大しますが敵も多く作ります。
戦士のように生きる率直で熱情に溢れるココ。
これほどまでに強い女性が男性社会の当時
存在していたことに驚かされました。
 
 
内容が繊細で琴線に触れる部分がある中
残念だったのは55分という映画の短さ。
字幕を追うことも難しいテンポで進み
正直疲れました・・。
同じ映画で良いのでスピードを少し遅くして
再上映してほしいです。
 
 
シャネルが今も多くの人に愛されるわけ・・
それは自分に正直で、唯一無二であり続ける情熱を
絶やすことなく最後まで生き抜いたからでは・・
偉大な人は強くたくましく美しい!

 
是非ご覧ください。
ココシャネル〜時代と闘った女
 
 
  
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    COCOのフレグランスはバラの香りで
  優しくエレガント。リネンなどにも良いそうですよ

 
 
 
 
 
 
 
 


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ファーザー

 
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映画「ファーザー」。
父親役はアンソニー・ホプキンス
娘役にオリビア・コールマン
この二人は本年度アカデミー賞主演男優賞・女優賞を
受賞しています。ワクワクして観に行きましたが
その期待を全く裏切りませんでした。
 
 
イギリス・ロンドンで一人暮らす老いた父は
認知力が衰え、過去の記憶と現実が交錯します。
ヘルパーや娘の力を借りながらも、その症状は
日々悪化していき娘は施設に入れようとしますが・・
 

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  娘やヘルパーの女性の力を借りますが限界が
 
 
幻想なのか現実なのか
認知症の父親の立場から作られている作品は
「認知症ってこういうことだったのか・・」と
とてもリアルに教えてくれます。
これは是非多くの人に観ていただきたい。
経験したことのない「認知症の思考」を
とてもリアルに見せてくれています。
 
 
ホプキンスの演技はもう圧巻で主演男優賞も納得!
彼はインタビューでこう語っています。
「人が私のことを何と言おうと何と思おうと
私は私であり私は私のすることをする。

私は何も期待せず、全てを受け入れる。
そうすると人生がとても楽になるのです。」
 

そしてもう一つ特筆すべきは主人公のホプキンスが
住んでいるロンドンの自宅のインテリア。
これが本当に素晴らしい。
センスが良く、なんて素敵なんだろう〜と
うっとりと観てました。
ただここにも仕掛けがあるのですが・・。
 
 

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 ネオクラシックと言うのでしょうか素敵なインテリア!
 


 

一種のミステリー、一種の家族愛。
久しぶりに映画の持つすべての要素を堪能した
作品でした。ぜひご覧ください!

 
 
 
 
 
 
 
 


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アーニャは、きっと来る


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原題 「Waiting for Anya」

第二次世界大戦下、羊飼いの少年ジョーと
彼が関わることとなるドイツ兵との
静かな交流を描いています。
 

美しいピレネー山脈の景色は、雄大でとても美しく、
とはいえ戦時下。命の危険を感じながら
日々を過ごす村の人々の表情は硬い・・・。
そんな中、村人たちは多くのユダヤ人をスペインへ
逃がす計画を立てていきます。
 
 
原作はマイケル・モーパーゴ。
イギリス人で大学卒業後、小学校教師を経て
児童文学を多く書いています。
 
 
フィクションですが、実際に南仏の
村人の計らいで似たようなことはあったそうで
多くのユダヤ人が救われたそうです。


残虐なシーンなどはなく
むしろピレネー山脈の豊かな自然
羊の群れ・雄大な空を飛ぶ鷲に心を奪われます。
だからこそ人間同士の争いが愚かで哀れで悲しい。
 
 
一つ残念なのは登場人物皆が英語を話していること。
これは違うでしょう・・?
違和感を感じたの私だけでしょうか・・。
 
 
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主人公の少年を演じたノア・シュナップは
とてもピュアでこれからが楽しみです。
そして久しぶりにジャン・レノが見れて嬉しかった!
変わらず男らしく演技も素晴らしいです。

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ポルトガル、夏の終わり

 
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「ポルトガル、夏の終わり」原題は「Frankie」
女優フランキーは自分の余命が短いことを知り
家族それぞれに自分なりの別れをします。
問題をそれぞれ抱えている愛しい人たちに
フランキーなりの心遣いをして行く一日です。
 
 
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舞台はポルトガルのシントラという町。
ここが大変美しい・・。 世界遺産だそうで
ポルトガルの青い空・海・森・街並み・空気感・・
独特のタイルも美しい。(行って見たくなりました)
始め、フランキーのファッションがちょっと
強烈でユペールにはナチュラルなシックな感じが
似合うのに・・と思ってましたが
結果としてあのポルトガルの空気感には合ってます。
(さすがスタイリストさん!)
 
 
実は「自分の余命を知った時するべきこと」とは
私の人生のテーマでもあります。
主演のイザベル・ユベールはいつもながら
自然体で美しく、でも感情表現はさすがです。
そろそろ上映が終わってしまうようですが
ご興味のある方はぜひご覧ください。


街全体が世界遺産のシントラ。
詩人バイロンが「この世のエデン」と言ったそう。
ぜひ一度行ってみたいです。

 
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         路面電車もカワイイ♡


 

 
 
 

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海辺の映画館〜キネマの玉手箱

 
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大林宣彦監督の最後の作品
「海辺の映画館〜キネマの玉手箱」
 

3年ほど前ジェーン・バーキンのコンサート
大林監督にお目にかかったことがあります。
付き人さん?一人をお連れになって、この時すでに
ガンを発症されていて随分お痩せになってらした。
でも、目がとても綺麗で優しい眼差し。
思わずご挨拶をしたのですが
にっこりと微笑み返してくださいました。

 
病気の中、若者たちへ伝えたいとNHK番組で
「最後の講義」をされたり
ドキュメンタリーで闘病中の様子も拝見していたので
そんな体調の中、コンサートに来られることは
情熱以外の何ものでもないと思いました。
 
 
遺作となった「海辺の映画館〜キネマの玉手箱
最後にこの映画を撮られた監督の映画愛、人間愛。
全てが形となり愛に溢れた作品となっています。
 
 
3時間という大作。(でもそれほど長く感じさせません)
あの闘病の中、どれほど大変だったかと思うと
胸が熱くなります。そして作品の隅々まで
大林ワールドいっぱいの世界観は、映画愛に溢れ
私たちに「希望」を与えてくれます。

 
 「過去の歴史を変えることはできないが
 映画で未来を平和に変えることはできる」

 
大林監督の命をかけたこのメッセージは
多くの人たちの心を惹きつけ
きっと引き継がれていくことと思います。
 
 
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過去と未来を行き来して龍馬や西郷さん大久保利通も
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         原爆ドーム
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   「海辺の映画館〜キネマの玉手箱」より
 
 
 
大林世代のおじさま方も多く観にいらしてました。
ファン層も幅広いです。どうぞ安らかに。そして
天国でもたくさんの映画を作ってください。
 
 
最後に監督の残された言葉を
心からの敬意を持って掲載します
 
 
 人はありがとうの数だけ賢くなり
 
 ごめんなさいの数だけ美しくなり
 
 さようならの数だけ愛を知る
 
 

 
 

 

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