映画

フィッシャーマンズソング

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映画「フィッシャーマンズソング」。
イギリス最西端コーンウォールの漁師さんたちが
舟歌として合唱をしていたところ
その歌唱に惹きつけられたレコード会社の
男性が、地元の人たちと交流しながら
漁師たちをメジャーデビューさせていくという
サクセスストーリーです。
 
 
漁師役の俳優陣が個性があり強烈に魅力的。
海の匂いまで感じるような荒々しく男臭い。
(漁師はほぼおじさん達です)
大人の男性の歌声がこんなに魅力的だったなんて。
彼らの荒々しさと優しさが伝わるハーモニーは
とても心に響き魅力に溢れています。
 
 
実際に今でも彼らの合唱団は存在し
コーンウォールのパブで演奏されているそう。
おじさんの歌声と、村の人たちの
ハートウォーミングな暮らしぶりを
ぜひご覧ください。
そろそろ上映終了のようなのでお早めに!
 

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  村の人たちとの交流もあたたかいものでした
 
 
 
 
 

 

 
 

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ダウントンアビー

 
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テレビシリーズで話題となった
「ダウントンアビー」
英国の大河ドラマ的存在感ですね。
このドラマが映画のスクリーンに登場しました。
 
 
実は我が家では吹き替えではなく
字幕で見るようにしていたので
シリーズの途中までしかストーリーを
把握できていません。
今回ちゃんと理解できるかしら・・?と
恐る恐る見ましたら、特に途中を知らなくとも
わかる内容になっていて十分に楽しめました。
 
 
何よりダウントンアビー(ハイクレア城)が
本当に美しい!!ドローン撮影もあると思いますが
お城の周辺の風景とともに素晴らしい美しさ。
また、衣装・小道具の銀食器などもおそらく
「本物」が使用されていて貴族社会の真の美
を存分に楽しむことができます。
 
 
内容はある日突然、王室がダウントンアビーを
立ち寄ることとなり、召使から伯爵まで
準備に大わらわとなる数日が描かれています。
 
 
テレビ画面で見るよりも
映画館のスクリーンでこそ「映える」
作品あることを今回改めて感じました。
 
 
テレビシリーズをご覧の方も
ぜひ映画館のスクリーンで観ていただきたい。
ストーリーは女性陣それぞれの「覚悟」が
感じられるたくましく力強い作品です。
 
 
 

 

 

 

 

 

 

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家族を想うとき

 
明けましておめでとうございます。
私の住む北鎌倉はとても良いお天気に恵まれ
穏やかな新年を迎えました。
今年も少しずつですが、私なりの目線で
感じたことを綴っていきたいと思っています。

 
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さて2020年初の映画ご紹介。
ケン・ローチ監督の最新作「家族を想うとき
原題「Sorry We Missed You」
 
 
英国・ニューカッスルに住む普通の四人家族。
夫リッキーは借金を抱えながらも
マイホーム購入のため賃金の良い宅配の
仕事に従事し、妻アビーは介護の仕事で働きづめ。
高校生の息子は反抗期、妹は頭脳明晰で
家族思いの優しい女の子。
 
 
なんとかギリギリ生活してますがリッキーの
14時間労働の過酷な仕事はやがて
家族全体を巻き込んで崩壊へと向かいます。
 
 
イギリスだけでなく、日本でも、
おそらく他国でも大いに在りうる社会問題。
その中で、せめてもの救いは家族がお互いを想う心。
 
 
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             この親子シーンが一番好きでした
 
 

主役のリッキー役の俳優さんも
似た経験をしていたそうでリアルでしたし
家族全員が本当に自然体で演技とは思えません。
 
 
以前ご紹介した記事
「わたしはダニエル・ブレイク」
ケン・ローチ監督が引退宣言を撤回して
どうしても伝えたかったこと
それをしっかり受け止めたいと思います。
 
 
ほぼ満席の映画館はあちらこちらから嗚咽が漏れ
おそらく皆さん同じような思いだったよう。
上映館が少ないようですが
多くの方に見ていただきたい映画です。









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イエスタディ

 
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「イエスタディ」と聞くと
ビートルズを思い浮かべる方は多いはず。
この映画はそのビートルズがある日突然
この世からなくなったら・・・
という奇想天外なストーリーから始まります。
 
 
監督ダニー・ボイルと脚本リチャード・カーチス。
私の大好きなリチャード・カーチスは
ラブ・アクチュアリー
ノッティングヒルの恋人
アバウト・タイム 愛おしい時間について
いつも心に温かく残る作品を作ってくれるので
今回も間違いない・・・
と思いましたが的中しました!
 
 
内容は、ある日世界中で大停電が起こり
すぐに戻るのですが
歌手を目指していた主人公以外は
「ビートルズ」の存在を全く知らない世界に
なっていたという奇想天外な始まり。
 
 
主人公は訳も分からず
でもこんな良い曲を多くの人に
知ってもらおうと歌っていると
あのエド・シーランと出会い(本人役)
コンサートに呼ばれついには彼をも超える
歌手となります。アメリカ進出して大スター。
でも自分の曲ではないもの続けていくのは・・
葛藤した彼の出した答えは・・・
 
 
主人公のヒメーシュ・パテルは
現代の若者を上手く演じ、彼女役の
リリー・ジェームスはみずみずしく
本物のエド・シーランも本人役ですから
もちろんしっかりハマっています。
それ以外にもクレジットにも出ない
いろんな役者さんが実はカメオ出演しています。
 
 
今回初めて知ったのですが
彼らの作品なら無償でクレジットなしでも
出演したいという俳優は多いのだそう。
びっくりするようなあの人が出てたり・・。
 
 
今年一番の映画かも!
ビートルズの音楽を楽しむも良し
隠れスターを探すも良し
新鮮な若手俳優から元気をもらうも良し
この秋一番の映画、ぜひおすすめします♪

「イエスタディ」



 

 

 

 

 




 

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モデル 雅子 を追う旅

 
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  この本はご存命の最後の頃に出版されたもの
 
 
 
映画「モデル雅子を追う旅」を観てきました。
雅子さんは80年代からananやLEEなど様々な
雑誌や広告で活躍されたモデルさん。
 
 
実は私、銀座や渋谷で何回か
偶然お見かけしてました。
LEEなどで見る姿そのままで、
清楚で美しい透き通る肌に目力もしっかり。
さすがモデルさん・・とため息でした。
普段のファッションも、とてもシンプルなものを
さらりと着こなしてらした。
2015年、希少がんで
亡くなられたと知った時は衝撃でした。

 
今回、ご主人様が彼女の足跡を残しておこうと
一本の映画を作られたのです。
モデル雅子を追う旅
映画には元気だった頃の雅子さんが
生き生きと楽しそうに登場し
ご主人様が撮っているせいか
かなりプライベートな日常の様子も描かれ
好感が持てました。
 
 
仕事へのプロ意識がとても感じられ、
また、ご主人や友人に見せる素の部分の愛らしさ。
長く第一線で活躍された
理由を垣間見ることができます。
 
 
最後のご病気を患ってからの様子は
何よりもカメラマンとしてカメラを構えている
ご主人の心を思うと辛い・・・。
彼女の遺品を整理し
彼女が掲載された全ての写真を
ファイリングされている姿は
本当に心を打ちます。
 
 
単館上映ですがおそらく順次
各地域でも上映されるのではないかな・・
と思われますので、ご興味のある方は
ぜひごらんください。


自分を生きるいうこと
仕事を生きるということ
夫婦を生きるということ
それらを素直に見せてくれています。
 
 
 
 
 


 

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RBG最強の85才

 
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    RBGさん、法衣に素敵なアクセサリーを合わせ
  自分らしさ・女性らしさを大切にしてます
 

 
気骨のあるドキュメンタリー映画。
RBG最強の85才
RBGとはRuth Bader Ginsburgさんの略称です。
女性として初のアメリカ最高裁判事で現在86才。
高齢で引退を考えていらしたようですが構成する
判事達の政党の共和党・民主党のバランス上
辞めるに辞められない人物となり
今も現役で第一線で活躍されている方です。


 
85才でジムに通いバーベルを持ち
いつも素敵なアクセサリーをコーディネートして
ファッションセンス抜群。
映画 CMとは違い、権力者として前に出るタイプ
ではなく、控えめでチャーミングで
発する言葉はゆっくりとわかりやすく
とても品格があります。
そのずば抜けた頭脳と冷静さ、そして気配りは
男性には持ち合わせないものがあります。
 
 
 
今でこそセクハラや性差別は犯罪とされますが
半世紀前は当然のように横行していた女性蔑視。
男性社会で女性が大変生き辛い時代、
彼女は冷静に語るべきことを語り
なるべくして自分の地位を
最高位の不動のものにしました。
 
 
 
映画にはご主人様も登場しますが、
彼女のたぐいまれな才能を尊重し
ご自分にも十分資格があるにもかかわらず
補佐役となり表舞台に出ることをやめます。
 
 
 
今、働いているすべての女性に観ていただきたい
勇気をもらえる映画です。
そろそろ上映も終わりそうですので
どうぞお早めにご覧ください。
 
 

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 カーター大統領時代に女性初の最高裁判事に任命
 





 

 

 

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ウトヤ島、7月22日

 

 

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2011年7月22日
ノルウェーのオスロ市庁舎とウトヤ島で
77名が犠牲となった事件は記憶に新しく
多くの未来ある若者が犠牲となり
世界中が衝撃を受けました。
 
 
 
この映画は事件の発生から終結までの72分間を
生存者への綿密な聞き込みを重ね
監督が映画へと作り上げたものです。
 
 
 
主人公の少女が、見えない敵からひたすら逃げ惑い
妹を探し、怪我した人を助け、寒さに震え
ライフルの音に怯える・・・。
上映中鳴り響く数々の銃声は席を立ちたくなるほど辛く
途中で私も主人公と同じように耳を塞いでしまいました。
映画が早く終わって欲しいと・・・。
でもここにいた若者たちは現実にこの音を聞きながら
息をひそめ逃げ惑い命を落としたのです。
それを思うと心が裂かれる思いです。
 
 
 
色々な映画の作り方があると思いますが
彼ら・彼女らに起きたことをワンカットで
手持ちカメラで撮影することで
まるで私たちがその場にいるかのように
リアルに感じさせることに成功していると思います。
 
 
 
77名を殺害した犯人ブレイビクは裁判にかけられ
禁固21年。現在はホテルのような個室で
大学への通信教育を受けるなど
日本では考えられない待遇を受けています。
一体なぜ・・?
 
 
 
事件当時のノルウェーで
ヘッレさんという一般の少女がある投稿をしました。
「一人の男性がこれだけの憎悪を
見せることができたのです。

私たちがどれだけ大きな愛を
見せることができるかを考えてみてください。」

これを受け、ノルウェーの首相は追悼式で
私たちは私たちの価値を放棄することはしません」
と、犯人と同じ価値観を持つことを拒絶したのです。



先日、ニュージーランドで銃乱射事件がありました。
友人が住んでいてメールを交わしたところ
多国籍の国であり、太平洋の島々やアフリカ
アジア・インド・インドネシアなど
様々なルーツの人が住んでいて
皆とても平和的に暮らしている国だそう。
 
 
 
この乱射事件で妻を失ったあるイスラム系男性が
テレビのインタビューに答えていました。
「私は犯人を許します。
私が彼を憎み、語ることはしません。」
もし私が同じ目に合ったら
こんなことが言えるだろうか・・・。
 
 
 
世界中で事件が起こる今
自分はどうあるべきか・・・
大きな課題です。
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 

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京マチ子という人

 

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「京マチ子映画祭」
角川シネマ有楽町で開催されています。



京マチ子さんは大映の映画女優で
「羅生門」「雨月物語」「地獄門」などで
世界の映画賞を受賞されています。
デビューされて70周年ということで
角川シネマでは代表作が日替わりで上映中です。



私は谷崎潤一郎原作の「鍵」を
観てきました。
1959年の作品はBGMはなく
大画面に映し出される映像の
なんと静かで美しいことか。



京マチ子は奇跡のように美しく妖艶。
夫役の中村鴈治郎はいやらしさが滲み出て
若き仲代達矢はシャープではつらつ。
家政婦役北林谷栄は当時若いはずなのに
渋いお手伝い役がハマっています。



私が感動したのは「音」と「映像」と「言葉使い」。
BGMの全くない代わりに風の音や食器の重なる音
木戸を開ける音など登場人物の心理に
見事に重なります。
瓦屋根や、竹林、当時の町並み
部屋は簡素だけれどプラスチックなど
陳腐なものが一つもなく、しつらえが美しい。


 
そして何より役者達の使う美しい日本語。
昔の人達はこんなにも丁寧な美しい
日本語を使っていたのか・・・!
衝撃でした・・・。



最近の奇妙とも思える言葉の乱れ。
私は小さい頃アナウンサーの話し方を
手本とするよう教わりましたが
親近感を狙っているのか
今や大人の皆さんでさえ
おかしな?日本語を使っています。
ぜひ多くの人に映画を見ていただき
「美しい景観、美しい日本語、美しい所作」を
感じていただきたいと思います。


3月21日まで角川シネマ有楽町にて
日替わりで上映中。
失ってしまった古き良き美しき日本を
観ることのできる絶好の機会です。






 
 



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家へ帰ろう


 

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「家へ帰ろう」
ブエノスアイレスに住む88歳の頑固おじいさん
エイブラハムが、第二次世界大戦での
壮絶な体験から自分を助けてくれた恩人との
約束を果たすため、南米からポーランドへと
旅に出るロードムービーです。



気難しい頑固なおじいさんは
子供や孫から煙たがられ
家を売られて施設へと入れられる寸前
その家を脱走?し、旅へ出ます。
ここのシーン、いかにも現代の親子関係を
的確に描写していて面白い。



たった一人でマドリッド、パリ、ワルシャワへと
旅する中、様々なハプニングに遭いながらも
行く先々で出会う人々が時に助けてくれて
目的地「ワルシャワ」へ。
そこでの再会は・・・。



戦後70年余り・・・
戦争を体験した人の心の傷は決して癒えることなく
心に「刻印」されている・・・



とても重いテーマですが、どこか清涼感のある
あたたかなロードムービーに仕上がっていて
おそらくそれは主人公に関わっていく青年や
女性達に寄るところがあるのかもしれません。
とても良い映画です。

 




 



 



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エリック・クラプトン 12小節の人生

 

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この冬、音楽映画が続きます。
第2弾はエリック・クラプトン 12小節の人生
クラプトンの生い立ちから現在までを
彼自身の言葉で語るドキュメンタリー映画。


実際に残っている写真や映像と
クラプトン自身が語るナレーションで作られていて
時々、観ている私たちも苦しくなるほど赤裸々。
幼かった頃、母親から受けたことはトラウマとなり
孤独感が彼を音楽へと導いていきます。
ギターは全くの独学というから驚きです!


有名になり、世界に名前が知られても
お酒やドラッグに溺れ、女性との関係など
決して褒められることはない私生活。
でも音楽だけが彼を支えていた・・・
後半、息子コナー君との突然の別れと
そこからの再生は、もう涙なしでは観れません。


何度か日本でのコンサートを観てますが
こんなにも深い苦しみを抱えていたのか・・・
「神様」と呼ばれる彼の心の内があまりに率直に
語られていることに正直驚きました。
おそらく全てをさらけ出すことで
自らを浄化させているのかもしれません。


コナー君の死後、作られた
「TEARS IN HEAVEN」の歌詞です

 

TEARS IN HEAVEN

もしも天国で出会ったら
君は僕を覚えてくれているかな
もしも天国で出会ったら
昔のままかな
僕は強くなければ、強くあり続けなければ
なぜなら天国は僕がいるべき所ではないとわかっているから

もしも天国で出会ったら
君は手を握ってくれるかな
もしも天国で出会ったら
君は僕を支えてくれるかな

時は君を落ち込ませ、神の前にひざまずかせる
時は君の心を打ち砕き、神に祈らせる

扉の向こうにはきっと安らぎがある
そして僕は知っている
天国にはもう涙など存在しないと

もしも天国で出会ったら
君は僕を覚えてくれてるかな
もしも天国で出会ったら
君は昔のままかな
僕は強く生きなければ、生き続けなければ
なぜなら天国は僕がいるべき所ではないとわかっているから

                    訳 S.K. 



クラプトンを知っている人もよく知らない人も
一人の孤独な男性の挫折と再生を
彼自身の言葉で、歌で、映像でご覧ください。
「人生再生」として価値のある映画と思います


 



   





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