芸術

能登演劇堂


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仲代達矢さんが奥様の恭子さんと設立された能登演劇堂
一度は行ってみたいと思っていた憧れの劇場へ
今回、思い立って行ってきました。
 
 
北陸新幹線に乗って金沢〜和倉温泉と乗り換え6時間。
たどり着いた能登中島駅は穏やかな雰囲気。
駅には同じく劇場に向かう人達がいてバスで向かいます。
 
 
多くの地元ボランティアの方々が親切に誘導・指示を
してくださり、広い劇場の651席は埋め尽くされました。
(満席です!)  仲代さんの登場は少しかしら・・と
思っていたら要所要所に出演され、声も張りがあり
その存在感に圧倒されます。
ラストの立ち回りシーンでは舞台の壁がオープンとなり
能登の砂浜に役者さん達が・・・!


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       気迫が客席に伝わってきます
 

演劇が終わり鳴り止まない拍手喝采の中
私が何より感動したのは奥様の宮崎恭子さんの写真が
舞台上に降りてきたことです。ここには恭子さんも
一緒にいる・・・と思うと涙が溢れてきました。
 

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 36年前他界された脚本家として無名塾を支えた奥様



劇場はご夫妻の舞台人としての情熱が集約された場所。
「来年も来よう」と心に誓います。
 

 
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     出演者の名前入りボトルが並びます
 
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 手作りで今までの写真が丁寧に展示されていました

 

 
 
 
 


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ガブリエル・シャネル



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先日三菱一号館美術館で開催されている
「ガブリエル・シャネル展」観てきました。
わかりやすくテーマに分けられていて
顧客の私物から借りるなどして集められた
数々の洋服・アクセサリー・バック・シューズなど
見るもの全てが美しく、今見ても全く色褪せません。
 
 
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ちょうど「ダウントンアビー」の再放送を見ていて
衣装に共通するものが。それまでのコルセットで
矯正されていたスタイルから身体に沿った自然な
フォルムへと変わって現代へと繋がっている・・。
海を渡りイギリスやアメリカ、そして日本へも
波及していた様子が感じられます。
 

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   コスチュームジュエリーのカメリアブローチ

 
 
洋服にとどまらず一般の人にも手の届きやすい
コスチュームジュエリーを生み出したシャネル。
香水や靴などにも及びます。

 
彼女の稀有な才能と努力、強靭な精神力に
改めて感動し敬服しました。
いくつかの金言をご紹介しますね。


「退屈は一生の敵。退屈しないために働くの。」

「長持ちしないファッションには反対。
古い衣服は古くからの友達のようなもの。
自分の衣服は大切にしてお直しもするでしょう。」
 
「シャネルはスタイル。
ファッションは移り変わるけれどスタイルは永遠。
スタイルは決して流行遅れにならない。
シャネルは決して流行遅れにならない。」
 
「年齢は問題ではない。
20代では魅惑的に生き40代ではチャーミングに
そしてその後は一生魅力的な女性として過ごす。」
 
「私の前に全てのドアが開かれていたと思われるけど
そのドアを開けたのは私だった。」


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当時、誰も見向きもしなかったものに
命を吹き込み、女性の美と自由を創造したシャネル。
改めて稀有な存在だったと、そしてそのスタイルは
時代を超え受け継がれていくことでしょう。
 
 
9月25日まで開催されています。
ぜひ稀有な存在のココに会いにお出かけください。
 
 
 
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       シャネルが常に首にかけていたのはハサミ!
       彼女がすると素敵なファッションに見えます



 
 
 
 

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ドミンゴコンサート

 

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以前パバロッティの映画を観て
いつか三大テノールの生声を聞いてみたいと
ずっと思っていました。
今回コロナ渦で延期になっていた公演が開催され
満を辞して東京文化会館での演奏です。
 
 
会場に着くと2人の男性が開演前にトークショーを
されていて、わかりやすく出演者について解説。
初心者には参考になりました。
そしていよいよ開演です。
 

全13曲の7曲にドミンゴさん出演され
女性歌手ゲオルギーさんとのデュエットが多かった
ですが4曲はソロで歌われ、深く温かく会場に
包み込むように響き渡る声は神々しさがありました。

 
彼はインタビューでこのように語っています。
自分のキャリアは途切れることのない1本の道。
学びに終わりなく、蓄積された荷物は自分だけのもの。
60年のキャリアで自分の声は変化し進化した。
演じている役に信ぴょう性を持たせ、観客に感情を
伝えることにベストを尽くす。」
 
 
81歳、果てることのない彼の熱情は
大いなる勇気と元気を与えてくれます。全曲終了後も
スタンディングオベーションは尽きることなく
アンコールも4曲。「ありがとう〜!」と明るくなった
劇場に歓声が響き、ドミンゴ氏とオーケストラ・観客が
一つとなったあたたかい空気に包まれた瞬間・・。
 
 
こんなにも人の心を動かすことができる力。
人間の持つ創造性、エネルギーは計り知れません。
たくさんのパワーをもらった一夜でした。
 
 
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   真摯な眼差しとサービス精神あふれるお茶目な面を
         併せ持ったチャーミングな紳士です

 



 

 

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さようなら山本圭さん


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30年ほど前、仕事で佐賀に行った折り
落ち着いた素敵な料亭でお食事をいただきました。
その時、仲居さんが
「今、俳優の仲代達矢さんがいらしてるんですよ」
と耳打ちしてくれて「私ファンなんです!」と言ったら
そのお座敷まで連れて行ってくださいました。
 
 
仲代さん、奥様の恭子さん、山本圭さんらがいらして
楽しそうに歓談しながらお料理を堪能されていました。
召し上がっていたおつまみをどうぞと差し出して
くださって・・・。

 
東京でも公演をされるとのことで友達と観劇に。
公演終了後、楽屋を訪ねると化粧を落とした圭さんが
「おおっ、案内するからいらっしゃい!」と
仲代さんの楽屋まで連れて行ってくださったのです。
 

気さくで心配りの行き届かれた圭さん。
様々な役を演じられまだまだ活躍してほしかった。
本当に悲しいです。
私にとって忘れられない佐賀での思い出。
どうぞ安らかに・・・。
 
 
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   どん底では巡礼者ルカを演じられました
 


 

 
 
 
 
 

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左の腕


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先日無名塾公演を観て来ました。
仲代達矢さんの役者人生70年記念公演です。
演目は松本清張原作「左の腕」
仲代さんの舞台は何作か観てますが時代劇は初めて。
どんな演技をされるのかしらとワクワクして劇場へ。


緞帳が上がりいよいよ開幕です。
時は江戸時代。方々を流浪し
ある料亭にやっと身を寄せた父親とその娘。
女将さんの計らいでようやく定住して
安定した暮らしができるかと思った矢先
事件は起きます。
父娘愛、旅館の女将の心遣いなど心にしみる中
クライマックスの立ち回りへと物語は進みます。


刀を持ち立っているだけでその心情が伝わってくる・・
それは存在自体で演技されているような
魔法のような時間でした。

 
現在89歳の仲代さん。
昔できたことができなくなっていく・・
でも昔できなかった演技が
今の仲代さんにはできるのです。


観客は私の先輩方が半分以上いらしたように
見えましたが、皆さんとても満足してらしたご様子。
9月に能登にて新たな演目を公演されるそうです。
いよいよ90歳なられる仲代さんの
さらなる高みの舞台は大変楽しみですね。
 
 
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   たくさんのお花は70周年を祝う数々でした
 

 
 


 

 
 
 
 

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アルトゥロ・ウイの興隆


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神奈川では一昨年ぶりの再演となる
アルトゥロ・ウイの興隆」を先日観てきました。

 
今回はコロナ渦もあってか少し時間もタイトで
より洗練された内容のエンターテイメントに
なっていたように思います。
 
 
会場のKAAT神奈川芸術劇場はとてもスタイリッシュな
劇場で、赤い客席に機材むき出しの舞台。
次々と展開が進み、最後はドキッとするエンディングで
ジェットコースターのような?お芝居です。
 
 
出演者が多いのも特徴。
ダンサー役の女性達の動きに見とれ
前回の古谷一行さんが体調不良で代わった榎木孝明さん、
落ち着いた演技でお芝居を引き締めてくれてました。
友人の関秀人くんも機敏に舞台を駆け巡り
10代の学生さん?と見まがうほどで
とても同級生とは思えません…汗
 
 
途中休憩もあるたっぷり3時間。
音楽・ダンスのエンターテイメントの要素が多くあり
草彅くんの成長にも感嘆したこの舞台。
12月18〜26日京都公演1月9〜16日東京公演。
この豊洲での東京公演は舞台が他と異なり
かなり面白そうです。
詳しくはこちらのサイトへ。
https://arturoui-stage.com/


ご興味のある方はぜひお出かけください。
五感をフルに刺激してくれるお芝居です!


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        私の目の前を草彅くんが…!
 
 


 
 



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ベジャールのボレロ

  
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あのモーリス・ベジャール・バレエ団
コロナ渦で延期となった公演を日本で開催。
一度は観たかった「ボレロ」を演じてくれるので
バレエを習っている姪と観に行ってきました。
 
 
3部構成で最後にラベルのボレロが演じられます。
始めはゆっくりとした動きから徐々にテンポアップ。
素早い動き、手先の動き、大人数で合わせる動き・・
皆同じ動きだけれど一人一人はきちんと主張していて
個性がちゃんと感じられます。
ラストへ向かっていくパフォーマンスは圧巻で
今、この瞬間しか観れない一期一会。
釘付けで見入ってしまいました。
 
 
終了後はカーテンコールに何度も出てくれて
演者と観客が一体となり、心が一つになったような
そんな温かい空気に会場は包まれました。
人間の限界を超えた動きは私たち観る者にも
たくさんの勇気を与えてくれます。

 
創始者の故ベジャール氏は
「舞踏とは人間と人間の結合であり
人間と宇宙の結合であり
人間と神との結合なのです。」と述べられています。
 
 
人間はここまで限界を超えることができるのか・・
いや、限界とは単に自分が作っているだけで
本当はないのかもしれない・・
そんなことを感じた一夜。
若き姪っ子にはどんなふうに見えたかしら。 
 
 
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     通常ありえない動きが多々!
    ダンサー達の筋肉は神々しく見えました

 
 
ユーチューブで少し観ることができます。
ご興味のある方はこちらをご覧くださいませ。

https://www.youtube.com/watch?v=aIkbEosGr8c

 
 
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   前川國男建築の大変美しいホールでした

 

 

 

 


 

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高田賢三回顧展

 
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昨年亡くなられたデザイナー
高田賢三さんの回顧展を観てきました。
 
 
私はその昔のOL時代、初めてのボーナスで
彼の洋服を購入し、それはよく着ていました。
コットンで着心地良く、色柄も素敵だった・・。
亡くなられたと聞いた時、本当にショックでした。
 
 
ケンゾーさんの回顧展なら大きな美術館で
開催されても・・と思いましたが
今回の会場・文化服装学院は彼の母校。
真っ先に母校での開催は素晴らしいことです。
 
 
展示は年代別に構成されていて変遷や時代が
よくわかります。注目すべきはその全てが
唯一無二であること。
似たようなものが一着もなく素材も多様で
羽やレース、特に木綿の作品は素朴さと美が融合して
「木綿の詩人」と言われていたそうで納得です。
どれもが独自の色彩・デザイン・コーディネートは
「色彩の魔術師」とも評されました。
 
 
じっくり観た後は、隣の文化服装学院の売店に
グッズを購入に行きました。立派なビルの
とても良い環境の中、生徒さん達が作品を
作っている姿を見ながら購買部へ行くと
多種多様の美術関連の道具やキャンパス・筆や用紙が
それはたくさん置かれていて道具好きな私は感激!
生徒さんに混じって買い物してきました(笑)
黙々と作品を制作している彼らの姿に
ケンゾーさんの情熱は着実に若い世代に
引き継がれているように感じます。
 
 
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     購買部で購入した図録とマスクケース

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  初めてのボーナスで購入したKENZOワンピースです
 
 
 
拠点を移したフランスではレジオン・ドヌール勲章を
授与され日本でも紫綬褒章を。
葬儀の際、 パリ市長は「パリは息子の死を悼む」
と、弔辞を述べておられます。
多くの人に愛されていたケンゾーさん。
その才能とセンスとお人柄はこれからも
パリ・日本・世界中に語り継がれることでしょう。 
 

 
6月27日まで文化服装学院の文化学園服飾博物館で
開催されています。
 

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追記
ケンゾーさんのドキュメンタリー映画が企画されて
いるそうです。楽しみですね。


 
 
 
 
 
 
 
 
 

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ブラームスはお好き

 
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           ビュフェ&アナベル
 
     

昨年末、文化村で開催されている
「ベルナール・ビュフェ回顧展・私が生きた時代」
を観に行きました。

 
80点ほどの作品は時代を追って初期の作品から
後期のもの、5メートルという大作まで
これだけのビュフェの作品を観ることは初めてです。
 
 
直線的でミニマムな表現が特徴ですが
もう一つ、特筆すべきは絵の具の筆使い。
驚くほどの油絵の具を重ね塗りし、それが見事な
立体感を生み出していて、彼の情熱・魂を感じます。
これは決してカードやポスターなどの印刷物では
伝わりません。実物を見ないとわからない・・。
 
 
一点一点に釘付けとなり
胸に刺さる感動を覚えた作品群。
第二次世界大戦後から20世紀末
戦争の悲しみ、不条理、それを絵画に昇華させた
彼の才能と情熱を間近に観ることができました。
 
 
以前新潮社文庫本はビュフェ作品が表紙でした。
その大半はチェンジされましたが
今も少しだけ継続されていて、帰りにサガンの
「ブラームスはお好き」を購入してきました。
絵をきっかけに小説を読むという不思議な体験も
面白い。フランスには久しく行ってませんが
もう一度訪ねてみたくなりました。
 
 
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館内は広く、静かにご覧いただけます。
今月いっぱい開催されていますので
お近くの方はぜひご覧ください。
静岡にはビュフェ美術館があるそうです。


 

 

 

 

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Change the world

 
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先月、鎌田豊成さん、内藤三重子さんご夫妻の
個展が鎌倉で開催されました。
お二人の温かな作品が好きで会場へ伺ってみると
たくさんのお客様がいらしてました。
 
 
作品は今まで作られたものや新作など交えて
色々とみることができます。木材や石など
身近な素材を使った作品はどれも温もりがあります。
その中で夫があるオブシェを気に入り
購入させていただきました。
 
 
このオブジェの石にはこのように刻まれています。
「One child, one teacher,one book
and one pen can change the world.」
「1人の子供、1人の先生、1冊の本、
そして1本のペンが世界を変えられるのです」


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これは当時16歳のマララさんが銃撃された後、
なんとか命をつなぎ、国連で語ったスピーチの一部。
世界中の人々の心を打ちました。
 
 
彼女は現在23歳となり、イギリスの
オックスフォード大学で哲学・政治学・経済学過程を
無事修了したそうです。
 
 
たった一人の少女の正義感・使命感は
少しずつかもしれないけれど世界を変えていく・・・
その勇気は 私達大人にもたくさんのことを
教えてくれています。

  
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ちなみに奥様の三重子さんは流木でこんな愛らしい
お人形を作られます。
 
 
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個展は終わりましたがお店は鎌倉で
週3日オープンしてますので、鎌倉観光の際
ぜひお出かけください。
宝物を探しに行くようでとても楽しいですよ!
 
HAND & SOUL
 
 
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  こちらがHAND&SOUL  可愛らしい赤いお店です
 
 
 

 

 
 


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