芸術

高田賢三回顧展

 
Dsc05230   
 
昨年亡くなられたデザイナー
高田賢三さんの回顧展を観てきました。
 
 
私はその昔のOL時代、初めてのボーナスで
彼の洋服を購入し、それはよく着ていました。
コットンで着心地良く、色柄も素敵だった・・。
亡くなられたと聞いた時、本当にショックでした。
 
 
ケンゾーさんの回顧展なら大きな美術館で
開催されても・・と思いましたが
今回の会場・文化服装学院は彼の母校。
真っ先に母校での開催は素晴らしいことです。
 
 
展示は年代別に構成されていて変遷や時代が
よくわかります。注目すべきはその全てが
唯一無二であること。
似たようなものが一着もなく素材も多様で
羽やレース、特に木綿の作品は素朴さと美が融合して
「木綿の詩人」と言われていたそうで納得です。
どれもが独自の色彩・デザイン・コーディネートは
「色彩の魔術師」とも評されました。
 
 
じっくり観た後は、隣の文化服装学院の売店に
グッズを購入に行きました。立派なビルの
とても良い環境の中、生徒さん達が作品を
作っている姿を見ながら購買部へ行くと
多種多様の美術関連の道具やキャンパス・筆や用紙が
それはたくさん置かれていて道具好きな私は感激!
生徒さんに混じって買い物してきました(笑)
黙々と作品を制作している彼らの姿に
ケンゾーさんの情熱は着実に若い世代に
引き継がれているように感じます。
 
 
Dsc05237
     購買部で購入した図録とマスクケース

Dsc05226
  初めてのボーナスで購入したKENZOワンピースです
 
 
 
拠点を移したフランスではレジオン・ドヌール勲章を
授与され日本でも紫綬褒章を。
葬儀の際、 パリ市長は「パリは息子の死を悼む」
と、弔辞を述べておられます。
多くの人に愛されていたケンゾーさん。
その才能とセンスとお人柄はこれからも
パリ・日本・世界中に語り継がれることでしょう。 
 

 
6月27日まで文化服装学院の文化学園服飾博物館で
開催されています。
 

Img_6633_20210618112401  
 

追記
ケンゾーさんのドキュメンタリー映画が企画されて
いるそうです。楽しみですね。


 
 
 
 
 
 
 
 
 

| | コメント (0)

ブラームスはお好き

 
Dsc04219
           ビュフェ&アナベル
 
     

昨年末、文化村で開催されている
「ベルナール・ビュフェ回顧展・私が生きた時代」
を観に行きました。

 
80点ほどの作品は時代を追って初期の作品から
後期のもの、5メートルという大作まで
これだけのビュフェの作品を観ることは初めてです。
 
 
直線的でミニマムな表現が特徴ですが
もう一つ、特筆すべきは絵の具の筆使い。
驚くほどの油絵の具を重ね塗りし、それが見事な
立体感を生み出していて、彼の情熱・魂を感じます。
これは決してカードやポスターなどの印刷物では
伝わりません。実物を見ないとわからない・・。
 
 
一点一点に釘付けとなり
胸に刺さる感動を覚えた作品群。
第二次世界大戦後から20世紀末
戦争の悲しみ、不条理、それを絵画に昇華させた
彼の才能と情熱を間近に観ることができました。
 
 
以前新潮社文庫本はビュフェ作品が表紙でした。
その大半はチェンジされましたが
今も少しだけ継続されていて、帰りにサガンの
「ブラームスはお好き」を購入してきました。
絵をきっかけに小説を読むという不思議な体験も
面白い。フランスには久しく行ってませんが
もう一度訪ねてみたくなりました。
 
 
Dsc04216-1
     
 
館内は広く、静かにご覧いただけます。
今月いっぱい開催されていますので
お近くの方はぜひご覧ください。
静岡にはビュフェ美術館があるそうです。


 

 

 

 

| | コメント (0)

Change the world

 
Dsc03898-1  

 
先月、鎌田豊成さん、内藤三重子さんご夫妻の
個展が鎌倉で開催されました。
お二人の温かな作品が好きで会場へ伺ってみると
たくさんのお客様がいらしてました。
 
 
作品は今まで作られたものや新作など交えて
色々とみることができます。木材や石など
身近な素材を使った作品はどれも温もりがあります。
その中で夫があるオブシェを気に入り
購入させていただきました。
 
 
このオブジェの石にはこのように刻まれています。
「One child, one teacher,one book
and one pen can change the world.」
「1人の子供、1人の先生、1冊の本、
そして1本のペンが世界を変えられるのです」


 Dsc03903-1
 
 
これは当時16歳のマララさんが銃撃された後、
なんとか命をつなぎ、国連で語ったスピーチの一部。
世界中の人々の心を打ちました。
 
 
彼女は現在23歳となり、イギリスの
オックスフォード大学で哲学・政治学・経済学過程を
無事修了したそうです。
 
 
たった一人の少女の正義感・使命感は
少しずつかもしれないけれど世界を変えていく・・・
その勇気は 私達大人にもたくさんのことを
教えてくれています。

  
Dsc03853
   

ちなみに奥様の三重子さんは流木でこんな愛らしい
お人形を作られます。
 
 
Dsc03908

 

個展は終わりましたがお店は鎌倉で
週3日オープンしてますので、鎌倉観光の際
ぜひお出かけください。
宝物を探しに行くようでとても楽しいですよ!
 
HAND & SOUL
 
 
Img_5622
  こちらがHAND&SOUL  可愛らしい赤いお店です
 
 
 

 

 
 


| | コメント (0)

さようなら寛斎さん

 
 
Dsc03267
 

3年前、あるパーティーで
山本寛斎さんにお会いしました。
(当時の記事です)
 
 
恰幅の良い、お肌もツヤツヤの寛斎さん。
ちょうどデヴィット・ボウイの回顧展が
開催された時期で、展覧会を見ていた私は
「素晴らしい衣装でした」と思わず声をかけ
図々しくも写真を一緒に撮っていただきました。
 
 
テレビ番組などで情熱的なエキセントリックな
イメージを持っていたので、静かで穏やかな
寛斎さんにちょっと驚いた私ですが
目力は強く、たくましいお体には
エネルギーに満ちていて
そばにいるだけで元気をいただきました。
 

そしてパーティーでは回顧展のチラシを配る
寛斎さん。自ら宣伝をされるお姿に
頂点まで上りつめた方が、
ご自身で動かれる様子に感動しました。
 
 
その後も色々なイベントを企画され
ご活躍してらしたのに・・・。
偉大な世界の宝がまた一人去っていく・・。
でも寛斎さんが残された「情熱」の遺産は
きっとこれからも世界に残っていくでしょう。
 

 
「日本元気プロジェクト2020」
本日7月31日ネット配信されるそうです。
 
最後に寛斎さんの
HPより掲載させていただきます。

長年皆さまに“ファッションを通して元氣になろう!
とお伝えしてまいりましたが、闘病中の今、
身をもって“ファッションには人を元氣にする
チカラがある!!” ということを実感しております。

ファッションは、人の心の奥底にある
“祭り心” に火を付けます。

祭り心とは、生きたい!!愛されたい!!
表現したい!!モテたい!!など、
人が生きていくうえでとても根源的な感情のことです。

私にとって、現在のワクワク・ドキドキは、
一日でも早く退院し、“晴れ着姿のカンサイ” を
皆さまにご披露したいということです。

7月31日、力強いスタッフ陣と、夢に向かって
一生懸命な若い世代の方々と共に、
ファッションを通して、世界中に元氣をお届けします!!

ぜひ皆さまも一緒に本イベントをご覧頂き、
皆様の“祭り心”に火を付けていただきたいと思います!

そして、私も皆さまと共に苦しい時を乗り越えて
いきたいと思います!


 
命を燃やし使い切る」ということを身をもって
見せてくださった寛斎さん。どうぞ安らかに…。
 

⾃然というお⼿本がある。⼦どもたちという未来がある。 

| | コメント (0)

おいしい人生

 
Img_5286
  無名塾は仲代さんのご自宅兼稽古場です
 

毎年恒例となっている仲代達矢さん主催
無名塾コミュニケーションパーティーに
参加しました。
稽古場で開催されるファンとの集いです。
毎年塾生たちが趣向を凝らし
景品付ゲームをやったり、次回公演の紹介
そして飲み物や仕出しが振る舞われます。
最後に主催者の仲代達矢さんが登場し
スピーチされてお開き。もう何十年と
続けられています。
 
 
Img_5466
 

出版物なども販売され「おいしい人生をありがとう
という一冊の本が目にとまりました。
仲代さんの奥様、宮崎恭子さんが
1999年に書かれた本の復刻版。
恭子さんは生前作家、演出家として
無名塾を支えていらした。
表紙や中ページには懐かしい恭子さんの
イラストと文章が添えられています。
 
 
 さんきゅう 三十九年間
 さんきゅう 明日から四十年目

 たくさんの役
 あなたは輝いていた
 たくさんの作品
 あなたには想いがあった
 才能があった

 一緒にやってきて 私
 面白かった
 堪能した
 おいしい人生をありがとう

 これからもずっと
 ずっとよろしく

  
  一九九六年 四月二十二日
  結婚記念日

  恭子


この詩を書かれた二ヶ月後恭子さんは
旅立たれました。
 
 
Dsc02281
無名塾にお問い合わせ頂ければ購入可能かと思います
 
 
 
実は30年ほど前、佐賀で地方公演中の
仲代達矢さん、恭子さん、山本圭さん達と
偶然同じ料亭で一緒になり、仲居さんに
「大ファンなんです・・・」と言ったら
お部屋まで連れて行ってくださり
10分ほどですがご一緒させてもらいました。
 
 
仲居さんがお料理を運んでくるたびに
「ありがとうございます」と敬語で
一回一回お礼をおっしゃる仲代さんに
感動したことを覚えています。
「実るほど頭を垂れる稲穗かな
まさにそのものでいらっしゃいました。
 
 
今も無名塾には恭子さんの絵や詩・写真が
沢山飾られていて、ここには
恭子さんはいらっしゃる・・・。
そんな気配が感じられます。
 
 
Img_5464
     モノクロ写真は恭子さんです
 
 
 
スピーチで仲代さんは「後何回できるか・・と
思いながら続けています。最後と思いつつも
あの芝居もやりたい・・と欲が出てきます」
「欲」は大事。欲がある間は大丈夫。
ぜひぜひ続けて欲しい。
 
 
Img_5478  
 

仲代さんの存在そのものが
私たちに力と勇気を与えてくださる。
恭子さんのように最期の時
おいしい人生をありがとう」と言えるよう
一日一日を大切に生きよう。
心からそう思います。


 
  
 
 
 
 

| | コメント (0)

スティングコンサート 2019

 
Img_5023  
 
スティングのコンサート。
今回は幕張メッセでの
ビッグな場所での開催です。
いつもは武道館などで開催されるので
メッセ会場?と入ってみると
まあとても広〜いフラットな会場で
パイプ椅子がずらりと並んでいました。
 
 
始まった途端、観客は一斉に総立ち。
ああ、こうやって観るんだ・・・と
背の低い私は爪先立ちっぱなし(汗)
かなり疲れましたが素晴らしい音楽に
十分酔いしれることができました。
 
 
Img_5035
 
 
それにしても御年68歳とは思えない
一切緩みのないボディ。
私は20年ほど前から観るようになったのですが
声も高いキーも全く変わることなく
強いて言えば目尻が優しくなったような・・・?
円熟し、心から楽しそうに歌っている姿は
彼の才能はもとよりたゆまない努力の賜物と
心から尊敬してしまいます。
 
 
Img_5050


うん、私も頑張ろう・・・!
そんなエネルギーをいっぱいもらった夜でした。

 
 
 
 
 

 

| | コメント (0)

魂がふるえる・塩田千春展

 
Img_4962
 
 
魂がふるえる」という文字を目にした時、
いったいどう震えるのかしら?と
思いました。
実際に作品群を見てみると
慟哭が聞こえるかのような、心に刺さる作品たち。
今までたくさんの美術展を見てきましたが
これほどダイレクトに心に刺さる作品は
他に類を見ません。

 
Img_4961
細い糸一本一本が良くも悪くも人間の思考のよう
 
 
 
塩田千春さんというアーティストは
今回初めて知りました。ベルリンで活躍の
アーティスト。それは前衛的でまさに
魂がふるえ、揺さぶられました。
 
 
塩田さん自身のいろいろな経験から
記憶・不安・夢・沈黙などを
形として表現するパフォーマンンスや
インスタレーションでご活躍されてます。
 
 
Img_4971  
 
Img_4978
 
 
その作品群はどれも繊細で心に突き刺さる
強烈なメッセージを発しています。
苦しみや悲しみ・孤独・怒りなどの表現として
こんな見せ方があるのか・・・と驚かされ
彼女の声が聞こえてくるようです。
 
 
Img_4981  
 
Img_4985

 
 
作品はとても大きく、広い美術館のスペースに
ゆったりと展示されてますので
ぜひその空間に身を置いて、自分が何を感じるか
ゆっくり体験して見てください。
10月27日まで森美術館で開催中です。
 
 
 
 
 

 

| | コメント (0)

マリアノ・フォルチュニ展

 
Dsc02071  
 
画家であり、版画家・舞台芸術・写真家
そして服飾デザイナーというまさに天才!
こんな人がいたなんて・・・驚きです。
 
 
36年の一生涯で、ジャンルを超えいくつもの
芸術を生み出し、それはどれも気品があり
前衛的で美しい・・・。
今見ても古臭くなく「欲しい!」と思って
しまいます。
 
 
Dsc02075
    ライティングにこの繊細で前衛的な
     フォルム・デザインは圧巻でした!
 

 
たくさんある作品の中にはドレスもあり
シンプルながら手の込んだプリーツは本当に美しい。
「これってダウントン・アビーみたい・・」
と思って見ていたら、なんと主演ミシェル・ドカリー
自身が着用したデザインそのものだったので
驚きです。当時の貴族階級が着ていたのですね。
それは見事なプリーツでした。
今から100年前に女性をコルセットから解放し
自由に美しく進化させた人なのです。
 
 
Dsc02073
 画像では分かりにくいですが繊細なプリーツドレスは
 女性の体を自由に美しく表現したことでしょう




三菱一号館美術館で10月6日まで開催。
ぜひ天才フォルチュニの美しい作品群を
ご覧ください。彼に200年生きて欲しかった・・
そうしたら世の中はもっと美しいものに
なっていたかも・・そんなことを思った私です。
 
 
 
 
 
 



| | コメント (0)

王様と私


Img_4951  

初日に観てきました「王様と私」
その昔、ユル・ブリンナーとデボラ・カーの
ミュージカル映画を見て、なんて素晴らしい!
いつか舞台で見て観たいと
心に温めていた作品の一つです。
 

渡辺謙さんが王様を演じることにも
大変興味がありました。
以前NHKのドキュメンタリーで
彼の練習風景に密着した番組があり
そこで血を吐くような稽古をしながら
アメリカのスタッフとなかなか意思疎通が
うまくいかないジレンマと戦っている姿は
自分を追い込んでも追い込んでも足りない・・
そんな悲壮感が見えました。
 
 
そんな中、ついにブロードウェイの幕が開き
ある日仲代達矢さんがお一人で舞台を
観にいらしたそう。仲代さんは毎年のように
ブロードウェイでの舞台を観ることにされていて
謙さんの「王様と私」もご自分でチケットを買い
こっそりご覧になったそうです。
 
 
スタッフが気づき、公演後楽屋に案内された
仲代さんは一言「辛いな・・・」と声をかけ
謙さんは「はい、辛いです。」と返されました。
その会話が全てを語っていました。
同じ俳優として、舞台人として
その重責を全身全霊で抱えるお二人にしか
理解し得ないことがあったことでしょう。
今回舞台を観て、その意味が素人の私でも
少しわかったように思います。
 
 
今回アメリカ人とのチームワークは
とても良い感じに見えました。
公演後舞台挨拶があり、謙さんは
「突然日本語ですみません・・」と
感謝と意気込みを語り
演出のバートレット・シャー氏は感じ良い紳士。
家庭教師役のケリー・オハラさんが素晴らしい!
おそらくジュリー・アンドリュースのような
ミュージカルスターになるのではと期待します。
 
 
オーケストラも舞台装置も完璧。
小倉智昭さんと笠井さんがいらしてましたよ。
日本が世界のレベルとなるためにも
多くの人に観てもらいたいな・・・と思います。
当日券も多少あるようですので
ご興味のある方はぜひ!
 
 
 
 


 
 

 

| | コメント (0)

ザ・ローリングストーンズ展

 

Img_4692


 
行ってきました「ローリングストーンズ展
私は彼らの曲など詳しくはないのですが
歴史・ファッション・スタイルなどが
よくわかる構成になっていて面白かったです。
 
 
最初の導入がユニークで彼らが無名だった頃
住んでいたアパートから始まります。
いかにもイギリスのアパートに暮らす男の子
といった感じですごく散らかっている(笑)

 
Img_4693

Img_4728
 スーツ姿が初々しい・・こんな頃もあったのですね

Img_4697
          この写真が一番好きでした♡
 
 
使用していたギターやドラム
ステージ衣装などの展示。
数々の写真やミックの作詞ノート
ロニーの直筆セットリストなどは
とても興味深く観ることができました。
 

Img_4707_1
 
Img_4724-1_1

Img_4731

Img_4732
  「イメージは大事だよ。とかくミュージシャンは
  肝心なのは音楽だけなんて言いたがるけど違う。
  何を着てどんなルックスで、どう振る舞うか
  そういうもの全てが肝心なんだ」 ミック

Img_4740
      ロニーのセットリストです

 
 
71歳〜77歳のやんちゃなおじさん達は
今もなお現役でトップを走り続けています。
その陰には才能は元より限りない情熱と努力が
流れていることを全身全霊で見せてくれています。
 
 
5月6日までTOC五反田メッセで開催。
平成最後の3日間は、なんと平成生まれの人は
入場無料だそうですよ!!
老若男女同世代の人も、よく知らない平成の若者も
時代を作ったアーティストの勇姿を
目に焼き付けてください。


Img_4743
       心臓手術をするミックへの
    応援メッセージコーナーがありました
 
 
 
・追記 ミックの手術は無事に終わったそうです
 
・追記 なんと好評につき会期が6月5日まで延長
    されたそうです!
    

 

 
 
 

 

| | コメント (0)

より以前の記事一覧